もしも高山 都さんがバイヤーだったら!?夏の涼やかな器たち
もしも高山 都さんがバイヤーだったら!?
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夏の涼やかな器たち
夏の涼やかな器たち
高山都さんは、日々の暮らしに小さな幸せや楽しみを見つける天才。審美眼とセンスを信頼し、今回はバイヤー目線でLEE読者にぴったりのアイテムを選んでいただきました。夏の食卓を涼やかに彩るお手伝いができたら。LEEマルシェサイトでは、高山さんのインタビュー拡大版や盛りつけ例など、さらなる情報をお届けしています。
夏が似合う器のチカラで
日常にある非日常を味わう
夏は料理する気が起きなかったり、火を使うのをためらいがちに。そんなときこそ器の力で上手に手抜きさせてもらうのも術(笑)。今回選んだ器はどれも、年中愛用できる懐の深さがありながら、一つだけでも涼感を醸せるアイテム。軽さや冷たさが伝わるブルーや白色、ガラスや金属を組み合わせれば、一層涼やかさを演出できます。忙しいとつい同じ器を手にしがち。けれど素麺や市販のおやつでも、夏が似合う器に盛ったり組み合わせるだけで、不思議と非日常感が生まれて気分ワクワク。皆さんにもぜひ味わっていただけたら。
- from
- 高山都さん
涼しげなクリアな
ガラス丼鉢
職人技の光る
廣田硝子のそば猪口
淡い2トーンガラス
のケーキスタンド
マットな
ブルーのプレート
item1HARIOのガラス丼鉢
涼感あふれるガラス製。
蓋付きの丼で、普段の食卓をさりげなくドレスアップ
「一つの器にあれこれ乗せる料理が増える夏のシーズン。丼は陶器製のイメージが強いけれど、素材がガラスになるだけで、夏らしく! 出番が増す素麺のほか、カッペリーニやビビン麺、あとは冷やご飯に残ったお刺身をのせてお茶漬けにするのもよさそう。ややぽってりしていて手掛かりのよい『Yグラス』など、同素材でもニュアンスが違うガラス製のもの。あとは彫金師の肩書きを持つ竹俣勇壱さんが手がける真ちゅうの茶托、木のトレーなどの異素材をミックスすると、お互いの魅力を引き立て合えます」
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HARIOのガラスの丼鉢
創業100年を迎えた老舗ガラスメーカー「HARIO」製。「個人的に蓋付きの器にはロマンを感じられ、それがレストランで出てくると、妙に高揚するんです(笑)。ありそうでないガラス製は、清らかな佇まいでありながら、タフで使い勝手は抜群なのも魅力的。おもてなしはもちろん、保存容器としても使えるから、冷蔵庫でキンキンに冷やして食卓にそのままサーブしてもよさそう」。高い透明度で涼感を醸しつつ、急熱・急冷に強くて汚れ・においがつきにくい利点も。電子レンジや食洗機にも対応。
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「ボイルした海老やパクチーをのせた冷たいフォーとの相性もよさそう。どんな料理も、盛りつける時にはガラスの美しさが際立つよう、小盛りにするのがポイントです」
item2廣田硝子のそば猪口
ゲストがいらしたときや食事中の
“おもてなしセット”として活躍
「自宅にゲストがいらした時には、冷たいお茶でおもてなし。フラワーベースにもなるピッチャーには、夏なら自家製のハーブウォーターや、ゆっくり水出ししたアイスコーヒーや麦茶を入れて、涼をとっていただきます。また、ホームパーティーの際には、ワインやウイスキーのそばにトレーにピッチャーとグラスをのせて、”チェイサーセット”としてセッティング。ホスト側はサーブする必要がなく、ゲストも気兼ねなく自由に飲めるので、一石二鳥なんです。普段は、寝る前にベッドサイドに置いても」
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廣田硝子のそば猪口
東京の下町で、手作りで長きにわたってガラス製品を作り続ける老舗メーカーの代表作。熟達の職人による”あぶり出し技法”で、十草やつなぎ格子、さらに市松など伝統的な紋様を施したそば猪口は、江戸時代に大流行した柄。途切れず続くことから繁栄の意味を含んでいます。「光反射によって描かれる影までも美しい、職人さんの技が詰まった伝統工芸品。柄違いで揃えて、その日の料理や気分で何を使うか決めるのも楽しいですね」
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「そば猪口はもちろん、ドリンク用のグラスやデザートを盛っても。今回は、前菜のカプレーゼを盛って」
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yumiko iihoshi porcelainの
アルミトレー
トレーがあると、たくさんの食器を一度に運べるし、ダイニングテーブルが木製の場合は、水シミの予防にも。加えて、器をじかに持つよりもトレーにのせると、運んでいる姿や所作まで美しくなるという素敵なマジックもあるんです。木製はポピュラーですが、アルミニウム製は、カジュアルな雰囲気で、軽くて丈夫で、手入れがしやすいのもポイント」。オードブルトレーにもなるスマートなデザインに加え、珍しいグレーカラー。どんな色や質感の器も受け止める懐の広さも。
item3amabroのTWO TONE STAND
夏のシーンにキラリ映える、
華やかな色やデザインを存分に楽しむ
「お茶会を彩るアイテムがこちら。市販のケーキや焼き菓子もここに乗せるだけで一層見目麗しく。愛くるしい色合いゆえ、普段お使いのシンプルな器にコーディネートするだけで、瞬く間に夏仕様の食卓になります。『TWO TONE STAND』は、ハレの日やちょっといいことがあった日に使う特別なアイテムでもあるので、使用しない時にはアクセサリーなどをディスプレイしても。また、『Yグラス』は、日本の職人によるハンドメイドでありながら、北欧生まれのブランドともなじみがいいので、じつは汎用性高め。大好きな『DAY BY DAY』のグラノーラにヨーグルトをのせ、パフェ感覚で楽しみたいですね」
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amabroのTWO TONE STAND
アートな視点でプロダクトを生み出し、日々の生活をより楽しく彩る「amabro」。〝TWO TONE SERIES〞からおもてなし時に活躍するコンポートスタンドをセレクト。淡いトーンの2色のガラスをレイヤードしているので、涼しげな華やかさが加わって。「高低差ができるので、食卓にリズムも生まれます。ただし、控えめな高さなので、手持ちの器となじみがいいのもうれしい」
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「小さいフルーツタルトやミニマフィン。棒状に薄く切った白いチーズケーキにハーブを添えても素敵ですよね。色で冒険できるのも、夏に楽しむ器の醍醐味です」
item4yumiko iihoshi porcelainの
プレート・小皿・ボウル
ブルーの器のチカラを借りて
普段の料理をぐっとおめかし
「ブルーは、野菜や肉などの食材には含まれない色。あえて用いることで、食卓にアクセントが生まれ、一気に洒落たムードになります。どんなシーンにもなじむプレーンなデザインでありながら、さりげなく存在感も発揮する『ユミコ イイホシ ポーセリン』の器。そこには『ロイヤルコペンハーゲン』を象徴するコペンハーゲンブルーと、白色の配色や手書きによる繊細な絵付けが特徴の“ブルー フルーテッド プレイン”を合わせて。食卓が一気にアートフルになります」
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“ブルーの器は初めてさん”にもぴったりの、ややマットで普段使いしやすい「unjour」シリーズ。その中から選んだのは、発色が新鮮な「ruri」。「オールラウンドな一枚は、餃子やシンガポールライスなどはもちろん、小皿やボウルをのせてアンダープレートとして使っても。素敵なカフェでいただくような品のよさが演出できるのも、『ユミコ イイホシ ポーセリン』の器の魅力です」
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teto ceramicsのリム皿
型で成形する手法で、手の跡を残しながらひとつひとつ異なる表情に仕上げる陶芸家の石井啓一さんによる「teto ceramics」の器。「ちょっぴりいびつなフォルムや、独特のゆらぎが、海を想起させるコバルトブルーや空に浮かぶ雲を想起させてくれ、眺めるだけで癒されます。『難易度高め?』と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、驚くほど風通しがよくて、懐が広い器。私自身、深さもある大きいほうには照り焼きチキンやカレーライスなどを、小さいほうは取り皿として愛用しています。料理の魅力を引き出し、さらに愛嬌も足してくれる “ただ者ではない器”です(笑)」
コバルトブルーのお皿には、パクチーたっぷりのエスニックサラダが似合います。取り皿としても使えるサイズ感が本当に便利です。アボガドやスモークサーモンを乗せたオープンサンドの朝食メニューにもぴったり!
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辻和美さん×木村硝子店のステムグラス
老舗ガラスメーカー「木村硝子店」と、ひとつひとつ手作業で仕上げる宙拭きという技法を用いるガラス作家の辻和美さんによるコラボレーション作。ちょっと特別で心躍るステムグラスは、透明度が高いクリアなガラスの飲み口に“ギザギザ”と“ヒラヒラ”の切り子を施してアートフルに。脚の部分が短いので、普段の食卓になじみやすいのもポイント。とっておきのお酒を注いでもいいですし、あとは小さく切ったお豆腐にバジルやオリーブ油と塩で味つけした前菜や、枝豆やとうもろこしの冷製ポタージュ、アイスクリームなどをのせても。手にするだけで気持ちを上向きにしてくれるアイテムです
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/鈴木智香(A.K.A) スタイリスト/石上美津江 モデル/高山 都 フードコーディネイター/藤本早苗(soboro) 取材・文/広沢幸乃 撮影協力/UTUWA. Compartment.
ブラウス¥23,100/ケイエムディーファーム(エリテ) タンクトップ¥7,700/グッドスタンディング(リノ) ピアス¥8,800/ショールーム ロイト(ニナ・エ・ジュール)