気になるあの人の“スタンダード”Vol.7 ブレンダ
MYスタイルを作る最愛アイテムについて聞きました!
気になるあの人の
“スタンダード”
Vol.7 ブレンダ
おしゃれにスタイルがあり、自分に似合うものを知っているファッションのプロたちに、“マイスタンダード”について取材する連載。第7回目は、人気モデルブレンダさんにお話を伺いました。
ぶれんだ●17歳で出身地のハワイでスカウトされてモデルデビュー。『JJ』『CLASSY』『MORE』『BAILA』『Marisol』など数々の女性誌の表紙を飾るほか、多くのCM広告に出演。現在は東京-ホノルルを行き来しながら、雑誌「eclat」で連載を担当するなど活動中。
Vol.7
BRENDAさん
数々のファッション誌の表紙を飾ったスペシャルな笑顔と、今も変わらない抜群のスタイルで大人世代を魅了し続けるブレンダさん。「痩せっぽちだったことが恥ずかしかった中学の頃は、大きめのTシャツとバギーパンツばかり。高校生だった90年代は、映画とロック音楽に傾倒してロゴTシャツにデニム、足もとはドクターマーチンというグランジファッションに夢中でした。ママが買ってくれたパール付きのニットやもらったジュエリーには目もくれず(笑)。ちょうどその頃、モデルの初仕事が雑誌「JJ」。ドキドキしながら集合場所へ行くと、他のモデルたちが高価なブランドの服やバッグを持っていてびっくり! カルチャーショックを経験して、日本での暮らしにも慣れてくるときれいめ服に惹かれるように。それでも今も昔も好きなものが大きく変わることはないし、その時お付き合いしていた彼の好みでフェミニンな服も着たけれど、足もとはいつもドクターマーチンでした(笑)」。
常にモデルとして走り続けきたブレンダさんも50代。自身を中途半端なステージにいると言うけれど、「私自身、おしゃれが面倒に感じたり、好きだった服が似合わないと思うことがあるけれど、ファッションに後ろ向きにならずにいたい。ファッション=トレンドじゃなくていいし、周りからどう見られるかは関係ないの。自然に歳を重ねた自分がいいなと感じるものを取り入れて、どんなときも楽しみたい! 若い頃ママをおしゃれだと思わなかったけれど、黒いタートルにヴィンテージのコートやジュエリーを合わせて写真の中で微笑むママは、私が好きなミックスコーディネートのお手本のよう。譲り受けたものやおしゃれに対するエスプリをこれからも大切にしていきたいですね」
BRENDAʼs
STANDARD
01
デニム
信頼ブランドとのコラボで完成した大人デニムに夢中!
「そのときどきのトレンドや気分でさまざまなジーンズを履いてきたけれど、私にとってジーンズの原点はリーバイス501。いつでも戻れる1本があるから、旬のジーンズにもトライできるんです。今回、夢のようなデニムのコラボに参加させていただいて、カジュアルすぎないきれいめな1本を作りました。ジェーン・バーキンをイメージしたヴィンテージライクなほんのりフレアシルエットは、デニムを諦めかけている大人に履いてほしい!」
70年代に流行したフレアデニムをマイナーチェンジした”ローラ”をベースに、ウエストとヒップ周りのフィット感や脚長効果のあるシルエットにブレンダさんのこだわりが集約。股上はやや深めで、足もとでワンクッションさせて着用できます。ヴィンテージブルーとブラックの2色展開。
RED CARD TOKYO 【Laura BRENDA】ブレンダ×RED CARD TOKYO ¥28,600
BRENDAʼs
STANDARD
02
オーバーサイズのTシャツ
黒か白の選択肢に淡ピンクも仲間入り
「以前はカラーTシャツや大きなロゴ入りもよく着ていたけれど、ここ数年はシンプルなTシャツばかりに手が伸びます。色は黒、白、ときどき淡いピンク(笑)。サイズ感は断然オーバーサイズ。ピタピタTシャツが流行ったときはよく着ていたけれど、今はピタッとしていると何だか落ち着かなくて。コットンの肌触りをゆったりしたサイズ感で楽しむのが今はいちばん!」
ボディラインが響きにくいサイズ感とロールアップもできる長めの袖丈に加え、生地に程よく厚みがあるので1枚でも洒落たTシャツコーデが完成。サーモンピンク系の色味も目新しく、差し色、ハズシ役どちらにも使えます。カジュアルパンツからロングスカートまで活躍させて。
NEEDBY heritage BIG TEE ¥6,600
BRENDAʼs
STANDARD
03
タンクドレス
ラクちんとおしゃれが叶う夏のエッセンシャル
「夏といえばタンクドレス。昔はリブ編みカットソーのピタピタしたものを着ていたけれど、今はおなかやヒップが程よく隠れるちょっぴりルーズ感のあるものを選んでいます。そのまま1枚で着たり、オーバーサイズのシャツを羽織ったり、腰にボーダーを巻いたり…。着ていてラクだし、シンプルだからおしゃれに見えて合わせるもので遊べるところも大好きな理由。黒、白、グレーのタンクドレスにブルーのシャツ合わせが今のお気に入りです」
胸もとから肩先を美しく見せるアメリカンスリーブのマキシ丈。凹凸感のあるコットンをダブルフェイス使いした上質な素材感をきわ立てるシックな黒だから、カジュアルからドレスアップまで幅広い着こなしに対応。肌離れのいいサラッとした着用感だから夏の重ね着も楽しめます。
SACRA ダブルフェイスコットンワンピース ¥29,700
BRENDAʼs
STANDARD
04
グリーンカラー
ポイント使いでコーディネートがリフレッシュ
「2年くらい前からグリーンに夢中です。最初に心惹かれてトライしたのがアクセサリーでした。それ以来、グリーンをポイント使い。若葉のようなブライトグリーンより深みのあるフォレストグリーンが好き。バッグやサンダルをはじめ、服ではパンツで取り入れていたけれど、今年は「ルミノア」とのコラボで作らせていただいたボーダーが大活躍。衿ぐりにリブ編みをあしらった女性らしい開きとゆったりシルエットは、どこにもない自信作です!」
着るだけでさまになる、女性らしさを感じるボーダーを!とのブレンダの思いを込めた老舗ブランド「ルミノア」とのコラボアイテム。身幅も袖幅をゆったりしたオーバーサイズシルエットでボーダーの印象を一新しました。通常の素材より柔らかなスムース天竺の優しい着心地もうれしい。
Le Minor MARINIERE BRENDA ¥18,700
BRENDAʼs
STANDARD
05
ワンポイントホワイト
1点投入で黒コーデをブラッシュアップ
「大好きな全身ブラックコーディネートが、近頃は少し重たく感じるようになってしまって。その解決策として気に入っているのが、白いアイテムをポイント使いすること。取り入れるだけで黒の緊張感が崩せて、着こなしも気分も明るくなるんです。それはシャツだったりスニーカーだったりアイテムはいろいろ。今年、ハワイで黒いタンクドレスを着るとしたら、白いビルケンシュトックやスニーカーを合わせたい。だから全身黒はしばらくお休みです」
クラシカルでシンプルな佇まいが人気のブランドの定番“302”が、厚底ソールになってブラッシュアップ。ホワイトベースにカーキの切り替えと大きめに配したNが印象的。アッパーとのバランスが取れた程よい厚底は、存在感がありつつパンツにもスカートにも合わせやすいと評判です。
New Balance CT302C ¥12,980
BRENDAʼs
STANDARD
06
短め丈のはおりもの
バランスアップに欠かせない
「近頃、パンツの主流がハイウエストやワイドで合わせるトップスもオーバーサイズ。でもこのトレンドは私には難しいと感じたときに見つけたのが、短め丈のはおりものでした。今年の始めにハワイで買ったMA-1タイプがとても新鮮で、きれいめな着こなしをハズす役目もあってとっても使いやすいんです。ブルゾンタイプもいいけれど、カーディガンも好き。シルエットはBaggy(ぶかぶか)&Baggyじゃなくて、タイト&バギーが落ちつきます」
ワードローブに一つあるだけで頼りになるベスト。夏はTシャツやタンクトップ、秋はロンTやニットのレイヤードスタイルにおすすめなショート丈ベスト。独特な質感とシアー感が魅力の上質素材を使用しているから、夏もOK。短めのクロップド丈で今っぽい感じも素敵。
SACRA ショート丈ベスト ¥42,900
BRENDAʼs
STANDARD
07
フェミニントップス
あるときは主役、あるときはハズし役に
「昔からボーイッシュとフェミニンをミックスしたおしゃれが好きです。多分、性格的にも両方の面を持ち合わせているのかな(笑)。どちらも私だから、そのさじ加減がずっとおしゃれのテーマ。大好きなデニムにはシャーリングの効いたカットソーやヒールのあるサンダルを合わせたり、タンクドレスにはメンズライクなブルゾンやシャツを合わせたり…。その居心地のよさは、歳を重ねても楽しんでいきたいと思っています」
シンプルなTシャツでは物足りない、そんな大人に向けたTシャツとブラウスがドッキングした着映えTシャツが完成。二の腕がしっかり隠れる袖丈にゆったり身幅、体型カバーも兼ねたふんわりペプラムは、袖を通すだけで着こなしが決まります。色違いで揃えてヘビロテさせて。
ADAWAS 【HPS別注】Tuck Tee ¥26,400
BRENDAʼs
STANDARD
08
フラットシューズ
少し厚底に惹かれます
「足もとのおしゃれはハワイなら迷わず健康サンダルかビーサン、日本でならきれいなサンダルを合わせます。どちらもフラットタイプだけど、2年くらい前に韓国でちょっと厚底のフラットシューズを購入して以来、選択肢が増えました。プラットフォームタイプは歩きやすいし、カジュアルなデザインでもきれいめな着こなしに似合うのがいいですね。夏はきれい色やプリントなど、ちょっと派手かなと思うくらいのシューズがかわいいですね」
程よい厚底感がブレンダ好みのフットベッドサンダル。抜け感とモード感が漂う甲部分のカッティングに加え、クッション性のあるインソールは足あたりが柔らかで長時間履いても疲れにくいのもポイント。着こなしのアクセントになるイエローのほか、シックなブラックも素敵。
PIPPICHIC HANAKO pineapple 16 ¥39,600
COLUMN
自作の陶器を普段使い。いつか日本でもポップアップを!
陶芸のインスタグラムの投稿が評判のブレンダさん。「子ども達がまだ小さかったころ、学校に行っている間に習い始めました。土をこねたり、無心になってろくろを回すことが自分のメディテーションにもなっていたし、できあがった器を友達にプレゼントするととっても喜んでもらえて。それから8年、今も陶芸に夢中です。今ではハワイのセレクトショップなどに置かせてもらっているんですよ。家族の食器やホームパーティで使う器もほとんどが自作。いつか日本でもポップアップができることを目標に続けていきたいと思います」
取材・文/向井真樹