「ちょい甘トラッド」で過ごす着回し10days Marisol VOL.2 2022 秋冬号特集
久しぶりに
"きちんとしたおしゃれ"が気になる
「ちょい甘トラッド」で過ごす
着回し10days
ついついリラックスムードの着こなしに偏りがちだったここ数年。
でもこの秋は、女らしくてきちんと感のあるスタイルが再びトレンドに。
背すじが伸びるようなコーデで、今一度おしゃれの楽しみを満喫したい!
Day1 B+D+H
新規プロジェクトの社内プレゼン日は、きちんと、華やかに、自分らしく。
ジャケット、ボウタイブラウス、フレアスカート。アイテム名だけを聞くとオーソドックスなスタイルを想像してしまうけれど、それぞれの素材やフォルムが更新されているからこんなに新鮮!「グレイッシュなトーンでまとめ、全身の甘さを調節しています(松村)」
Day2 C+E+F
予定が詰まったハードな一日。
簡単にきちんと見えるから、セットアップって本当に便利!
すそアウトが完璧なバランスで決まるトップスと、脚の形を拾わずスタイルアップして見えるパンツという無敵の組み合わせ。「大げさじゃないけどおしゃれ、な理想のセットアップ。この上下があればどんな予定もクリアできるのでは?と思うほど重宝しそう(発田)」
Day3 B+G
長時間のミーティング&夜はパートナーとディナー。
快適ワンピならどちらもOK!
大人にちょうどいいふんわり袖は、控えめのボリューム感がカギ。お仕事シーンでも邪魔にならず、女性らしい華やかさを添えてくれる。「少しだけ横に広いVネックで顔まわりすっきり。ロングブーツ合わせが決まるスカート丈も今年らしさの理由です(松村)」
Day5 B+H
打ち合わせを兼ねたランチ。
オーガンジースカートでひとさじの華やかさを添えて
ボクシーなシルエットのジャケットに奥行きを感じさせる透け感のスカートを合わせ、可愛さとクールさが共存した装いに。「中を黒のワントーンで繋いで、キャメルのジャケットを引き立てました。ハードめのボリュームブーツでいっそう今年らしく(松村)」
Day6 D+F
仕事帰りに観劇。
辛口な母から今日の服素敵ね、とほめられた!
華やかな存在感を放つブラウスを主役に、カラーパンツでモダンさもプラス。「ブラウスは素材にハリ感があり、ふんわりとしたフォルムに。すそにかけてほんのりAラインなのでアウトにしても可愛いのが魅力(松村)」「スミクロとアイスブルーの組み合わせが大人仕様(発田)」
Day8 E+H
試食メインの料理教室の日。 淡色ワントーンスタイルが気分
「ニットやカットソーと違い、ダンボール素材ならではの立体的なフォルムでワンツーコーデの鮮度がアップ。少しスポーティなニュアンスも加わり、今どきの抜け感が生まれます(松村)」。スカートの上品なくすみピンクが絶妙。甘さが過剰にならず、洗練された雰囲気に。
Day9 A+C+D
今年らしいデニムスタイルで女友達と話題の日本酒バーへ。
「ボウタイブラウスはデニムの日にも存在感を発揮。大きなリボン結びにして、クラシックな甘さを満喫したい!(松村)」。ブラウスの白とカーディガンのライトグレーで、あえてコントラストをつけない配色がモダン。カーディガンのミドル丈はパンツとベストマッチ。
Day10 A+G
月曜日、朝イチからの重要なミーティング。
キリッとした装いで気合いを入れて
高めのスタンドカラーやすっきりとした身頃など、コートの完成された美しさ、かっこよさがきわだつ着こなし。「前を閉じてベルトでウエストマークすると、ドレスコートのような感覚で着こなせます(松村)」「この姿でさっそうと歩いたらドラマティック〜!(発田)」
おせっかいコンビが解説!
旬の「甘さ」と「上品さ」をバランスよく。
今着たいのはこの8形
ディテールや素材感、シルエットがほんのり甘くフェミニンな、大人のための新・正統派ワードローブが完成。着回しやすさも見逃せない!
A
ウール混スタンドカラーコート
着方次第で女らしくも、マニッシュにもなる優秀デザイン(発田)
「前を閉じて、ベルトでウエストマークして着たときにちょうどいい丈感。スカートにもパンツにも合い、軽やかに着こなせます(松村)」「微光沢のツイル素材で、カジュアルにもきれいめにもマッチ。ネクストトレンチとしてもおすすめ(発田)」。前を開けてガウン風に着ても◎。すっきりとした身頃と少し太めの袖が好バランス。
Brandエムセブンデイズ
Itemウール混スタンドカラーコート
price¥35,200
colorモカ、ネイビー
sizeF
B
ウールテーラードジャケット
“新しいジャケット”を象徴する鮮度の高いシルエットです(松村)
「トラッドをきちんと今のものに更新するためのキーアイテム!(松村)」「ゆったりとした身幅のボックスシルエットと少し長めの着丈だから、厚手のニットも仕込める。ジャケットコートのような感覚で冬まで長く着られそう!(発田)」。少し細めのラペルやダブルボタンも今っぽさのポイント。しっとりつややかな素材感で高見え確実。
Brandエムセブンデイズ
Itemウールテーラードジャケット
price¥29,700
colorキャメル、ブラック
sizeF
C
モヘア混ロングカーディガン
合わせるボトムスを選ばないミドル丈で着回しやすい(松村)
「モヘア素材ってともすると子供っぽくなってしまいますが、これはリッチなふわふわ感が秀逸(発田)」「このくらいのミドル丈は着ても可愛く、肩掛けしてもバランスよく首に巻いても収まりがよく、といいこと尽くし。オリーブとライトグレー、どちらもいい色!(松村)」。縦に長いVネックで、さまざまインナーと好バランス。
Brandエムセブンデイズ
Itemモヘア混ロングカーディガン
price¥17,600
colorオリーブ、ライトグレー
sizeF
D
ハリ感ボウタイブラウス
存在感のある華やかなボウタイが、今の気分にぴったり!(発田)
「カジュアルにも着られる理想のボウタイブラウス! ハリのある素材感で、リボン結びにしたときにほどよくボリュームが出てサマになります(発田)」「デニム合わせから会食まで、シーンを選ばず着られる絶妙なデザイン。長めのカフスも好きです!(松村)」。つるんとしたシワになりにくい素材で、お手入れ簡単なのも魅力。
Brandエムセブンデイズ
Itemハリ感ボウタイブラウス
price¥16,500
colorホワイト、スミクロ
size1、2
E
美フォルムワイドトップス
ほんのりスポーティな素材感が、着回しやすさの理由(松村)
ダンボールと呼ばれる、適度に肉厚でストレッチがきいた素材を使用。シワになりにくく、お手入れしやすいのもポイント。「素材に少し光沢感があり、スポーティなムードがありつつきれいめ仕上げ。上下で着るだけで"おしゃれしてる"って感じになれるのがいい!(発田)」「立体的なフォルムで体のラインを拾わず優秀(松村)」
Brandエムセブンデイズ
Itemきれいめワイドトップス
price¥14,300
colorアイスブルー、ベージュ
sizeF
F
ゆるテーパードパンツ
シンプルな中にディテールがきいていて、簡単シャレ見え(発田)
トップスとセットアップになり、単品でも使い勝手抜群。ワンタックが気になるお腹をカバー。「ヒップから太ももにかけてはゆとりがあり、膝下がゆるやかに細くなるテーパードシルエット。完成されたフォルムだから、トップスがシンプルでもおしゃれに見えます(松村)」「パンプスにもスニーカーにも合う軽やかな丈感(発田)」
Brandエムセブンデイズ
Itemきれいめテーパードパンツ
price¥17,600
colorアイスブルー、ベージュ
size1、2
G
Vネックワンピース
クラシックムードのきれいめワンピはオケージョンにも(発田)
「ジャージー素材で着心地抜群&シワが気にならずお手入れラクチン。ストレッチがきいていて袖もたくしあげやすく、着映えとストレスフリーが両立!(発田)」「Vネックワンピの女っぽさを再確認した一着。ほどよいボリューム袖で着こなしやすい(松村)」。フロントタックのおかげで膨張して見えず、ほっそりとした印象に。
Brandエムセブンデイズ
ItemVネックワンピース
price¥20,900
colorアイスグレー、ネイビー
size1、2
H
オーガンジースカート
甘くて華やかなのにカジュアルにも着られるから重宝!(松村)
「ほどよく透ける素材感と微光沢でボリューム感もちょうどいい。こういうスカートが一着あると、おめかしシーンにも対応できるので便利(松村)」「大好物のシーズンレス素材!Tシャツにもニットにも合い、素足でもタイツでも着られるからヘビロテ確実です(発田)」。見えても可愛いウエストゴム仕様でイージーなはき心地。
Brandエムセブンデイズ
Itemオーガンジースカート
price¥18,150
colorダスティピンク、ブラック
size1、2
出張
おせっかいサロン
秋トレンドの「ちょい甘トラッド」、
大人はどう着こなすのが正解?
"おせっかいサロン"とは?
スタイリスト松村純子とエディター発田美穂がアラフォー世代のお悩みを前のめりで解決する愛と情熱のサロン。ウェブメディア「Marisol」で好評連載中!
https://marisol.hpplus.jp/fashion/fashionadvice
JUNKO MATSUMURA
上品で女らしいコーデが人気のスタイリスト。テンション低めな語り口ながらファッションへの愛は特盛。@junko.mm
MIHO HOTTA
お買い物はいつだって"ときめき至上主義"の全力エディター。新しもの好きでトレンドも果敢に挑戦。@mihohotta_editor
発田 今季は展示会もだいぶ復活して、久しぶりにワクワクするよね。
松村 クラシックでトラッドな雰囲気が主流で、素直に着たいと思うものが多かった!
発田 でもさ、私、知ってるんだ。
松村 急にどうされましたか?
発田 大人がトラッドを直球で取り入れてしまうと危険だってこと。
松村 (低い声で)あー、それですね。
発田 そう、それ。古い人に見えないかな。老け見えも心配。
松村 コーデ全体ではなく、トラッドやクラシックな“要素だけ”を取り入れるのがポイント。そのためにはやはりアイテムの更新が重要かと。
発田 若い人が全身をトラッドでまとめているのって、コスプレみたいで可愛いんだよね〜。でも大人はやっちゃダメね、わかった。
松村 トラッド的なものってメンズライクだったり、真面目なムードのものが多いので、女っぽさも不足してしまいがち。
発田 わかる。辛口の正統派トラッドも大好きなんだけど、ちょっと地味に見えちゃう。
松村 大人の場合、どこかに甘さと華やかさのあるアイテムを投入するのがおすすめです。
発田 トラッドで女らしくすると、親が昔の写真から飛び出してきたみたいになりそうだけど大丈夫かな?昭和感、嫌いじゃないけど(笑)。
松村 それもやはり、アイテムを今のものに更新することで解決します。例えば、今回の着回しで使ったボウタイブラウス。
発田 可愛いよね〜。狙ってまーす。
松村 今までのボウタイブラウスはほんのり光沢のあるとろみ素材、みたいなものが多かったと思うんですが、これはシワになりにくくハリのある素材。しかもボウタイが大きめ。その今っぽさとモード感が、トラッドを鮮度高く仕上げています。
発田 着回しday1のスタイリングとか、ホント大好物♡確かに主役級のボウタイがいい仕事してる!
松村 そもそもトラッドって上品できちんと感があって、大人が似合うトレンドですから。
発田 なんとなく気持ちも引き締まるしね。正しいおしゃれって感じ!
松村 こんなスタイルでそろそろお出かけも楽しみたいですね!