気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子 | HAPPY PLUS VOICE

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

MYスタイルを作る最愛アイテムについて聞きました!

気になるあの人の
“MYスタンダード”
Vol.21 前田典子

おしゃれにスタイルがあり、自分に似合うものを知っているファッションのプロたちに、“マイスタンダード”について取材する連載。今月はモデルの前田典子さんにお話を伺いました。

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

前田典子さん/モデル気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

まえだのりこ●19歳でモデルデビュー。「non-no」や「MORE」などのファッション誌から始まり、CMやショーなどで幅広く活躍。25歳でパリへの遊学後、モデルで俳優の日比野玲氏と結婚し、1男の母に。その後は、等身大の女性像を描く雑誌「STORY」や「HERS」のレギュラー&カバーモデルを務める。40代からはコメンテーターやバラエティ番組にも活躍の場を広げ、現在はブランドのプロデュースやコラボ商品なども手掛けるなど、多方面で活躍している。

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

NORIKO’s
STANDARD

01

シャツ

“ザ・シンプル”よりデザイン性に惹かれます

「真冬の重ね着シーズン以外、シャツをよく着ています。色は白、黒、淡いブルーなど無地がほとんど。なかでも白シャツはスタンダード中のスタンダードで、秋になったら一番に袖を通したいと思っています。いまはベーシックな形よりオーバーサイズだったり、着丈が短いものや前後差がある、ポケットが大きい、カフスが長めなど、どこかデザインされた1枚を楽しんでいます」

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

NORIKOs
STANDARD

02

デニム

たくさん持っているけど毎年更新は欠かさずに

「自分にとってのスタンダードはスリムですが、シルエットやウエストの位置などにトレンドが出やすいのがデニム。ちょっと違ってしまうと途端に野暮ったく見えてしまうから、トレンドには敏感でいたいですね。今の気分はワイドやフレア。春夏は薄いブルーを履いていましたが、これからの季節は濃色からブラックが履きたくなります」

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

NORIKOs
STANDARD

03

ジャケット

体の輪郭を整えながら、コーディネートは整えすぎず

「カジュアル好きですが、ジャケットは別物。カチッとせずにラフに着こなすのが私流です。秋になったらジャケットの襟元からレースのスタンドカラーをのぞかせる、パリジェンヌっぽい着こなしがしたくて。お気に入りはネイビーカラーで金ボタンつきのテーラード。はおるだけで体の輪郭がしっかり出て、肩やウエスト、丸くなりつつある体をシャキッと見せてくれます。いろいろな着方ができる大切な大人服ですね」

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NORIKOs
STANDARD

04

ブラウス

フェミニンブラウスで引き算の甘さを

「シャツも好きですが、最近はブラウスに夢中。ボウタイ、フリル、とろみやシアーなど、女性らしいデザインや素材でも、甘くなりすぎずにカッコよく着られるものを選びます。この秋は、ジャケットとデニムに合わせた“きれいめカジュアル”が目標です」

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

NORIKOs
STANDARD

05

きれいめパンツ

美シルエットのパンツがあれば!

「どちらかというとスカートよりパンツ派。普段はカジュアルなものを履きますが、センタープレスの入った落ち感のきれいなものや、脚章入りのタキシードパンツなど、履くだけで脚長に見えるシルエットを見極め選んでいます。ネイビー、グレー、ベージュなどのベーシックカラーが私のスタンダード。いざというときに信頼できるパンツを持っていることが安心につながるんです」

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

NORIKOs
STANDARD

06

レオパード

小物で取り入れて“ちょい悪マダム風”に

「遊学していたパリやそのとき訪れたイタリアで感じたのが、素敵なマダムたちがおしゃれにレオパード柄を取り入れていること。ストールや靴、バッグなどの小物だったり、ときに全身レオパードという方も見かけましたが、みんなとにかくカッコいい。いつか私も…と思っていたのですが、ついにマイブーム到来。服で取り入れると迫力が出すぎてしまいそうなので、まずは小物から。レオパード柄のストラップシューズを、大好きなデニムや全身黒のアクセントにしたいですね」

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

NORIKOs
STANDARD

07

レッド

ヘルシーで元気な赤に惹かれます

「撮影や展示会巡りでとても気になったのが、赤色のアイテム。還暦が目前に迫ったからな(笑)。自分を盛り上げたいという気持ちもありますし、赤いワンピースを着ていると褒められたり、“私も着てみたい!”と声をかけられたり。赤は派手なイメージもありますが、ニットやカーディガンなど面積の小さなものなら着やすそうでしょ。そして赤を身につけた時の、元気になれる色のパワーも見逃せません」

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

COLUMN

憧れのナンタケットバスケットを手作り

気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子

正装が求められるオフィシャルなシーンでも使われる名品、ナンタケットバスケットは、アメリカ北東部、ニューイングランドにある小島、ナンタケット島に伝わる伝統工芸品。ジャクリーン・ケネディが愛用していたという逸話のあるバスケット作りにトライしたという前田さん。
「作り方を教えてくれたのは、20代の頃から親しいモデル仲間。彼女がいつも素敵に持っているのを見て、着付けを習い始めたばかりの私は“絶対、着物に合わせたい!”と、彼女のお教室へ通うことに。初心者の私が選んだのは、蓋つきのオーバル型。先生からは“ファーストバスケットにその形を選ぶ人はいない”といわれるほど難易度の高い形でしたが、どうしても作りたくて(笑)。早く完成させたいと気持ちばかり先走りますが、最初の工程は、本体に使う素材を1本1本削ってやすりで整えることから。編み目がきれいに揃わなくて何度かやり直すうちに折れてしまったりと、それはそれは苦労しましたね。結局、完成までに1年半ほどかかってしまいました。でも苦労なんて吹っ飛んでしまうほどの達成感と、着物に合わせてお出かけした時の喜びは言葉では言い表せないくらい。それからしばらくして形違いを編み上げ、今では3つのバスケットが手もとに。ナンタケットバスケット作りは、富士山登頂やフルマラソンに似ているなと。これらは一生に一度、やるかやらないかは自分次第。そう思うと、次は何に挑戦するのかな~と楽しみになります」

取材・文/向井真樹


気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.21 前田典子
 
元雑誌編集者や百貨店バイヤー、デザイナーなど様々な経歴を持ったファッションのプロ達が集結するHAPPY PLUS STOREのスタッフが、確かな目利きで注目のブランドやトレンド情報を発信していきます。