気になるあの人の“スタンダード”Vol.5 RINA
MYスタイルを作る最愛アイテムについて聞きました!
気になるあの人の
“スタンダード”
Vol.5 RINA
おしゃれにスタイルがあり、自分に似合うものを知っているファッションのプロたちに、“マイスタンダード”について取材する連載。第5回目は、人気モデルRINAさんにお話を伺いました。
りな●日系ブラジル人の父、イタリア系ブラジル人の母と兄と共に17歳の頃来日。日系ブラジル人のミスコンテストで優勝し、19歳でデビュー以来、さまざまな雑誌で活躍。自身の健康的なライフスタイルについて書いた著書『モデルRINAのRECIPE OF 美・食・住LIFE』(主婦の友社)が話題に。現在もファッションブランドのリクエストが絶えず、さまざまなファッション誌やカタログを中心に活躍中。
Vol.5
RINAさん
抜群のスタイルと見る人を幸せな気持ちにする笑顔で、モードからカジュアルまでジャンルを選ばず素敵な着こなしを披露するRINAさん。
「おしゃれに目覚めたのはモデルの仕事を始めてから。19歳のときに雑誌「JJ」の撮影に呼んでいただき、そのとき初めて袖を通したお嬢様系のキャンパスファッションがとにかく新鮮で。当時は赤文字系と呼ばれる、好感度やモテを意識したコンサバファッションが注目を集めていた時期。私もミニスカートや可愛いワンピースをプライベートでも着るようになりました。そのときの足もとは必ずハイヒール。今では信じられないですね(笑)」
さまざまなファッションに触れ、いいものをたくさん見聞きしてきたRINAさんが変化したのは、ママになったことがきっかけでした。
「男の子と一緒の生活は、動きやすいことが最優先。もちろんハイヒールは履けないし、あれも着たい、こんな格好もしたいという考えから、素材の良さやデザインの素晴らしさに目が行くように。一過性の“好き”ではなく、長く愛用できるものへと気持ちがシフトしはじめた頃に出会ったのが山本耀司さんの服でした。アバンギャルドな服の中にひっそり置かれていたシンプルな白シャツに惹かれ、着こなしていくことでスタンダードの魅力に気づくきっかけに。以来、マニッシュなアイテムが私のスタンダードになっていきました。いつか憧れの女優ケイト・ブランシェットのように、スタンダードアイテムを知的でハンサムに着こなすマイスタイルを持つ女性になりたいですね」
RINAʼs
STANDARD
01
シャツ
今までも、これからも、1年中!
「メンズっぽく、ゆったりと着られるシャツが好きです。クローゼットには、肌に心地よいコットン素材の白、黒、ライトブルー、ダークブルーのシャツがたくさん。今の季節はTシャツの上に重ねたり、1枚をシックに着るのも好き。夏はショートパンツと合わせたり、ワンピースの上からはパサッとはおったり。シャツは一年中、愛用しています」
RINAさん好みのオーバーサイズシャツは、清潔感たっぷりのコットン素材。フロントを留めてきちんと着ても、はおりとしても活躍するきれいめ仕様です。レギュラーカラーで刺繍をあしらった胸ポケットつき。ホワイトとサックスブルー、どちらも欲しくなる2色展開。
AMERICANA レギュラーカラーBigシャツ ¥25,300
RINAʼs
STANDARD
02
デニム
デニムはトレンド重視
「デザイナーズジーンズにハイヒールとか、履くのに苦労したスキニーとか、仕事でもプライベートでもたくさんたくさん履いてきたデニム。だからこそ、そのときどきのトレンドに敏感でいたいと思っています。いま履いているのはボーイフレンドかストレートオンリー。ハイウエストのものも多いですね。身長があるのでインポートものが多いけど、レッドカードは大好きで何本も持っています」
レッドカードの最旬シルエットは、ずばり“見た目だけ腰履き”。メンズのゆったりデニムはウエストが大きくて、という悩みを、ウエストをフィットさせて腰ではいた風のリラックス感が出せるワイドシルエットに。綿100%でも柔らかで軽量。きれいめな着こなしにピッタリです。
RED CARD TOKYO 【HPS別注】Dakota ¥25,300
RINAʼs
STANDARD
03
黒のきれいめパンツ
これさえあればおしゃれで遊べます
「断然パンツ派。落ち感とシルエットが美しいパンツはマニッシュな着こなしに欠かせないし、いいパンツを履いているとおしゃれに自信が持てるんです。ロゴTシャツで着る日もあれば、白シャツでクールに着る日も。色は黒一択。トレンドに左右されず、これからもずっと履いていきたいですね」
タックからセンタープレスへと続く縦のラインと、やや高めに設定したウエスト位置がスラッと脚長に見せると話題のちょい太めの黒。ウエストの一部をゴム仕様にすることで、履き心地もラクちん。肉厚のツイル素材は体のラインが響きにくく、落ち感がきれいで一年中愛用できます。
M7days すっきり見えワンタックパンツ ¥18,700
RINAʼs
STANDARD
04
スニーカー
ハイテクかローテクかはバランス次第
「コンバースなどのクラシックなローテク系も、ピエールアルディに代表される厚底のハイテク系も大好き。自宅には思い出と一緒にたくさんのスニーカーが並んでいます。選び方のポイントは、ボトムスとのバランス。前出のきれいめパンツには厚底スニーカーをはずしアイテムとして選ぶし、デニムにはレザーのクラシックスニーカーを合わせたり。どれを履こうかと考えるのも楽しいんです」
トレンドの移り変わりが早いスニーカーのなかで、いまホットなブランドと言えば“サロモン”。2013年に発売された伝説のモデル“XT-6”の最新版は、クッション性や耐久性はそのままに、素材とカラーリングがバージョンアップ!
SALOMON XT-6 ¥28,600
RINAʼs
STANDARD
05
シルバーアクセサリー
シンプルなデザインを重ね付け
「ブラジルでは、女の子が生まれたらその日にピアスを開けるんです。だからなのか、ピアスとネックレスをつけていないと、何だか裸でいるような気持ちに(笑)。普段使いするならシルバー。トゥーマッチにならないように、鏡を見ながら今日つけるアクセサリーを選びます。重ねづけが基本だから、シンプルで華奢なデザインが好きです」
先端にムーンストーンをあしらったシルバーモチーフを、フロントでフープに通すさりげないデザイン。磨きをかけたシルバーのクールな輝きが、着こなしをクラスアップしてくれます。
Hirotaka Sand Dune MoonStone Necklace ¥39,600
RINAʼs
STANDARD
06
大きすぎず小さすぎないバッグ
荷物はひとつ派。柔らかな素材感が好き
「車移動が多いことに加え、撮影に行くときにはこまごまとした“マイセット”を持参するので、荷物がある程度入ってほしいことからバッグ選びはサイズ感重視。カッチリしたデザインより、柔らかな印象のものが好きですね。手持ちのものは黒やグレージュが多いけれど、これからの季節はきれい色にも惹かれます」
チャーミングなテトラ型のレザーショルダー。見た目以上の収納力があって、コーデのアクセントにもぴったり。長めのショルダーを調整すれば、肩掛けも斜め掛けも手持ちも自由自在。ソフトなレザーと豊富なカラーバリエが魅力。
VASIC Bond Mini ¥47,300
RINAʼs
STANDARD
07
Tシャツ
上品な大人Tシャツに夢中です
「上品なツヤがあってキメの細かな素材感で、形はやっぱりクルーネック。でも衿もとのリブが太すぎず細すぎず…と、Tシャツも近頃はきれいめなものを選ぶようになりました。これからの季節の必需品だからこそ、いいものを選びたいし、いつもきれいに着こなしたいと思っています。色は白、黒、グレー。やっぱりベーシックカラーが心地いいんです」
大人のためのシャツと呼びたくなる、厳選された超長綿のみを用いた上品なツヤとしっとりとした肌触り。透けにくくハリがあるので、Tシャツとボトムのワンツーコーデもきれいめな仕上がりに。素材はもちろん、衿もとのリブやサイズ展開にもブランドのこだわりが光ります。
SLOANE コットンTシャツ ¥9,680
RINAʼs
STANDARD
08
ショートブーツ
足もとにボリュームが欲しいときに
「冬だけではなく、ショートパンツの足もとにボリュームが欲しいときや、ワンピースを着たときのハズシ役としてショートブーツを履きます。厚底タイプやレースアップ、サイドゴアと形はいろいろだけど、デザインはマニッシュなものばかり。ブーツは黒オンリーだから、ときにはきれいな色やタイダイ染めのソックスを合わせて楽しんでいます」
ボリュームのあるソールとやや丈長でほっそりとした履き口のバランスが絶妙なサイドゴアブーツ。内側にファスナーをつけることで脱ぎ履きがスムーズで、足首のホールド感もバッチリ。辛口のデザインは、ふんわりスカートやワンピースの足もととも好相性。
suadeo タンクショートブーツ ¥20,900
RINAʼs
STANDARD
09
マニッシュなジャケット
堅苦しくなく、サラッと着こなします
「これからの季節は、薄手で軽いジャケットの出番が増えます。でも東京にいるとベーシックな色を選びがち。ネイビーやグレーなどの定番カラーはとっても便利だけど、これからの季節はきれいな色のジャケットが着たくなります。例えばミントグリーンとか真っ白とか。シャツやカーディガンの代わりにサラッと着ています」
ほんのりとした透け感と上品な光沢感のあるリネンブレンド素材に、クラシカルなチェック柄がおしゃれなダブルブレストジャケット。堅苦しさのないリラックスしたムードとライトベージュが今の気分にぴったりです。
SACRA ジャケット ¥64,900
COLUMN
香りと明かりにこだわった寝室でリラックス
香りで気分転換をするというRINAさん。「とくに眠る前のアロマは大事。信頼するヘアメイクアップアーティストのDAIさんがこだわり抜いて作った“Sun and Soil”のフィーリングフレグランスは、寝室にシュッとひと吹きするだけでとてもリラックスできるの。そこに子どもが夢中の、卵型をしたプラネタリウムライトをつけて…。深呼吸しながら星を見ていると嫌なこともいつの間にか忘れて、心地よい眠りにつけるんです」
取材・文/向井真樹