気になるあの人の“スタンダード”Vol.4 東原妙子
MYスタイルを作る最愛アイテムについて聞きました!
気になるあの人の
“スタンダード”
Vol.4 東原妙子
おしゃれにスタイルがあり、自分に似合うものを知っているファッションのプロたちに、“マイスタンダード”について取材する連載。第4回目は、エディターとブランドのクリエイティブディレクターの顔を持つ東原妙子さんにお話を伺いました。
エディター、「uncrave WHITE」クリエイティブディレクター東原妙子
ひがしはらたえこ●ファッションエディターとして、女性誌やブランドの広告、ウェブコンテンツ制作などで幅広く活躍。2020年に「アンクレイヴ」を立ち上げ、2022年からはコレクションライン「アンクレイヴ ホワイト」のクリエイティブディレクターを務める。
Vol.4
東原妙子さん
飾らないキャラクターで周りの人たちを魅了する東原妙子さん。厳格な父親の存在や銀行でのOL経験がいい意味でマイスタンダードに影響していると言います。
「父はピアスを許してくれなかったし、銀行はドレスコード厳しめ。それでもおしゃれしたいという想いは強かったですね。私自身、全身ゆるっとしたカジュアルは苦手。だからと言ってすごくコンサバという訳でもなく、どんなテイストにも寄り過ぎない“極端でない服”が好きです。ベーシックは落ち着くけれど、それだけだとつまらない。マイスタンダードに求めるのは、その服を着ることで自分のポテンシャルをより高めてくれること。更に着映えるポイントがあったり、着ていて気分が良くなるようなムードがあることが大切なんです」。
クローゼットに入りきらないくらい衣装持ちの東原さんですが、そこにもマイスタンダードにつながる理由があります。
「大学時代に買ったマックスマーラのコートは今でも立派なスタメン。もちろんトレンドがあるので何年も袖を通さない時期はありますが、私にとっていいものは変わらないし、きちんと選んでいるから手放せない(笑)。“高価だからいい”とか“一生着る”という買い方はしないけれど、結果的に“一生ものになっていく服”が増えていくんです(笑)」。
TAEKOʼs
STANDARD
01
デニム
デニムに求めるのは主役になるシルエット
「長年履き続けているデニム。裾を引きずるようなベルボトムや履くのに苦労したスキニーなど、流行のシルエットをほぼ制覇して感じるのは、デニムこそ更新しないと時代感が出て古臭く見えてしまうということ。その想いも込めて作らせていただいたフィグシリーズの新作“フィグワイド”は、身長に関係なく着こなせる美シルエット。ウエスト位置を高めに設定してテーパードをかけた程よいワイドシルエットだから、きれいめに履けるんです」
デニムに女性らしさとスタイルアップが叶うポイントを盛り込んだ人気の「フィグ」シリーズ。その新作は、ゆるさと今どき感を極めたワイドシルエット。フィグの特徴、ハイウエスト&高い位置からの丸みのあるアウトラインはそのままに、ストンとした落ち感ですっきり着こなせます。
upper hights 【THE FIG WIDE】エディター東原妙子×upper hights ¥27,500
TAEKOʼs
STANDARD
02
セットアップ
完璧なバランスと利便性をフル活用
「洋服のことで毎朝悩むのもイヤだし、毎日おしゃれのことばかり考えて生きている訳じゃない(笑)。だからコーデに困ったら、着ていてラクちんでスタイルよく見えるセットアップに頼っています。そもそも組み合わせた時のバランスは完璧だし、ひとつひとつが決して奇抜じゃないから着回ししやすいのが一番の魅力。セットで着れば映えるし、単品でも名脇役として大活躍。しかも合わせるアイテム次第で3シーズン着ることも。 “セットアップとして作られているものはセットで購入すべし!”です」
TAEKOʼs
STANDARD
03
肌見せトップス
トップスを替えるだけで軽やかに鮮度アップ!
「気持ちも着こなしも、春は軽やかに行きたいですよね。そんな時、私は肌見せトップスに手が伸びます。今季のトレンドともリンクしているシアー素材をはじめ、背中が開いたブラウスやオフショルダーのカットソーなど、いろいろなタイプを揃えます。透け感があったり肌の一部が見えたりするからこそ、形はベーシックなものがおすすめ。肌見せトップスを持っていると着こなしの鮮度が今年っぽくアップするし、気持ちもリフレッシュできます」
定番カットソーをシアーに替えるだけでおしゃれな印象に。程よい透け感がうれしいコットン100%のタートルカットソーは、シャリッとしたドライな肌触りで3シーズン着用可。ニュアンスを添えるフリルのような首回り、長めに設定した袖丈は1枚で着てもインナーとしても活躍します。
suadeo 強撚コットンシアータートルカットソー ¥7,700
TAEKOʼs
STANDARD
04
機能性素材
進化した素材を賢く取り入れる
「服を購入する時、ひとつの目線になっているのが素材の持つ機能性。自宅で洗えるか、シワになりにくいか、撥水加工はどうかなど、必ずチェックします。1度着たらクリーニングに出さなきゃならないって現実的ではないですよね。ここ数年、素材の進化は目覚ましいものがあるので、それを利用しない手はないかと。作り手としても今、機能素材に注目しています」
計算されたテーパードシルエットが下半身をカバーして、すらりと美脚に見せると評判のパンツ。洗濯機で丸洗いしても、センタープレスはそのまま。1日中履いていてもシワになりにくく美シルエットをキープしてくれます。ハピプラ別注色から定番カラーまで色違いで揃えるファンも続出。
THE SHINZONE クライスラーパンツ ¥23,100
TAEKOʼs
STANDARD
05
きれい色のワントーン
ベーシックな服を色で遊んだ着映え感が好き
「白や黒やグレージュなどのワントーンも素敵ですが、きれい色のワントーンが好きです。ポイントは色が主張するから、服のデザインはベーシックなものを。きれい色を1点取り入れるとコントラストが付きすぎしまうことがあるけれど、例えばグリ―ンのスカートにグリーンの靴というように、色に濃淡をつけて服と小物で取り入れると手軽に着映えることができます。今年はグリーンやピンク、ブルー系のワントーンを楽しむ予定です」
TAEKOʼs
STANDARD
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イヤカフ
可愛いデザインを見つけたら即買い!
「父が厳しくてピアスを許してもらえなかった高校時代を経て、何だかタイミングを逃しちゃった感のある今。可愛いイヤカフに夢中です。顔立ちのためかネックレスをするとよりコンサバ感が出てしまう気がして、もっぱらアクセサリーはイヤカフがメイン。直線的なデザインやフープなど、シンプルなデザインが好きですね。1つずつ購入できるから、右と左でデザインを変えて複数個つけています」
気品のあるリュクスな輝きは18金ゴールドならでは。直径1.4cmの小ぶりなサイズ感ながら、ふっくらとしたカーヴィーなデザインは存在感抜群。ひとつだけでつける位置を楽しむのはもちろん、他のイヤカフやピアスとの重ね付けもおすすめ。
TOM WOOD Ear Cuff Thick Gold ¥19,250
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STANDARD
07
小さめバッグ
収納力のあるミニバッグをひとつ持ち
「小さなバッグに荷物をぎゅうぎゅう詰める派の私。2個持ちすると1つをどこかに置き忘れることが多くて(笑)。大きなバッグを持つと重心が下がってバランスが悪く見えてしまうので、ある程度の収納力がある小さめバッグがお気に入り。ボストン、巾着、ワンハンドルと形はいろいろですが、案外カッチリとしたデザインが好きです。黒やブラウン、ベージュなどのベーシックカラーがメインですが、急にオレンジ色のバッグが持ちたくなることも!」
矢を入れる筒からインスパイアされた人気バッグに“ナノ”とネーミングされた小サイズが登場。極力シームを省くことで曲線の美しさとシルエットが引き立ちます。ワンハンドルとしてもショルダーとしても使える2WAY仕様で、ロゴ入りのゴールドバックルがリッチなアクセントに。
J&M DAVIDSON QUIVER BUCKET NANO ショルダーバッグ ¥110,000
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STANDARD
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男靴・女靴
着こなしと逆のテイストの靴を合わせます
「靴はスタイルのバランスを取るアイテム。だからワンピースを着た時にきれいめパンプスは履かないし、デニムにスニーカーも合わせません。着こなしとは逆のテイストの靴を合わせるのですごく女っぽいか、すごく抜け感があるかのどちらか。キャラクターがしっかりした靴が好きですね。我が家のシューズラックには、ポインテットトゥの美女靴かローファーやスポーツサンダルが所狭しと並んでいます(笑)」
男靴代表は、イタリア・フィレンツェの老舗ファクトリーブランドが作るモカシン。柔らかなスウェードが足に吸い付くようなじみます。
BOEMOS ビット付きスウェードモカシン ¥23,100
一方の女靴代表は、浅めの甲とVのカッティングが女性らしい華奢な足もとを作る5cmヒール。2タイプを揃えることでおしゃれの幅が広がります。
NEBULONI E. ヒールサンダル ¥59,400
COLUMN
2カ月に1度は日本各地のサウナを巡るリトリート旅へ
国内外を問わずに旅をしてきた東原さんが、温泉やサウナにハマって以来、1~2カ月に1度はリトリート旅へ。「海外へ行こうと思うと前後の仕事の調整が大変。でも国内なら時差ボケもなく思い立ったらすぐに行けるし、食事もホスピタリティも本当に素晴らしいんです。まだまだ日本にも見たことのない景色や文化がたくさんあるので、その魅力を再認識しています」。集英社のWEB メディア「yoi」の連載「東原妙子のととのい道」も人気。
取材・文/向井真樹