2023年をハッピーにスタート! MUVEILだるまできました
ミュベールからイチゴとスズランをモチーフにした可愛らしい「だるま」が登場!ミュベールらしいキュートで遊び心のあるだるまを生み出した、デザイナーの中山路子さんに制作背景やハッピーアクションについてお話を伺いました!
日本の伝統工芸を身近でポップなアイテムへアップデート
――だるま制作にあたり、どのようなデザインイメージがありましたか?
中山路子さん(以下中山さん):だるまは願掛けをする縁起物。小さなだるまにそっと願い事をかける……そんな風に、ミュベールで作るなら柔らかい印象の小ぶりのだるまにできたらいいなと思いました。オフィスのデスクや自宅の棚など目の入るところにだるまを置いてもらって、ぜひ皆さんに願い事を叶えてもらえたらなと思います。
マカロンのように愛らしいだるまが誕生!
――だるまに描いたモチーフについて教えてください。
中山さん:今回は2種のだるまを作らせていただき、それぞれスズランとイチゴのモチーフを採用しました。スズランはフランス語でミュゲと言い、ブランド名の語源にもしているアイコン。幸せを運ぶ花であり、個人的には凛とした女性像をイメージさせます。ミュベールは幼い頃に抱くような、無条件に高揚する気持ちを大事にしているブランドなのですが、イチゴは愛らしくご褒美感があり、まさにその象徴的なもの 。スズランには女性へのエール、イチゴはいつまでも乙女心を持ちハッピーオーラに包まれてほしい、という思いを込めました。
――だるまとしては斬新な、色へのこだわりは?
中山さん:だるまのベースの色は艶感のある朱赤が主流ですが、乙女心をくすぐるマカロンのような色を選びました。スズランにはアクアブルー、イチゴにはピンクを。砂糖菓子みたいな可愛らしい雰囲気を出せたのかなと思います。そんなこと言ったら、だるまさんに怒られるかな(笑)。
――だるまに顔を描かなかったのはどんな理由があるのでしょう?
中山さん:だるまの顔といえば立派な髭を蓄えた雄々しい表情が特長的ですが、生活の一部として違和感なく、一緒にいられるものにしたいと思いました。一方で、余白から考えてもらう自由さもまたミュベールらしさであり、所有した方に委ねられたら。思いのままに描いていただけたら嬉しいです。
新しい一週間を迎える前に、神社でリセット
――中山さんご自身が普段から行っているハッピーアクションはありますか?
中山さん:週末に自宅や会社近くの神社へよくお参りしています。参拝はわずか数十秒間の出来事、その間に神様にお礼を伝えるのか、見守ってくださいとお願いするのか、自然と出てくる言葉が目標になったり、素直な気持ちだったりすると感じています。それは神様に伝えながらも、自分に言っているような気がしますね。
ターシャ・テューダーに思いを馳せた新コレクション
――最新コレクションについても教えてください。
中山さん:絵本作家・園芸家として知られるターシャ・テューダーさんの生き方に感銘を受け、インスピレーションにしたコレクションです。ターシャさんは生活のほとんどのものを自分の手で作り上げていて、お子さんの洋服も自分で縫われていたそう。キルトやパッチワークのカントリー系の手法は今回初めてトライしました。ステッチ糸をキレイなピンク色にするなど、ミュベールらしさをミックスし、ピュアでハピネスなムードを楽しんでもらえるかと思います。
デザイナー。服飾学校を卒業後、アパレルメーカーに勤務。その後、2007〜2008年秋冬より「ミュベール」をスタート。遊び心あふれる動植物のプリントやキュートな刺繍など、どこか懐かしさを感じさせるデザインで人気。
撮影/坂田幸一 取材・文/横溝桃子