【50代のための骨格診断】自分の骨格に合う「ワンピース」「ブラウス」「パンツ」の選び方
生まれ持った骨の形や大きさによる体のラインなどの特徴から、似合う服や素材がわかる骨格診断。3つのタイプに分けられるという自分の骨格を知ったうえで服選びをすることで体のバランスが良く見え、スタイルアップも夢じゃない! そこで骨格パーソナルスタイリストとして活動するエクラ 華組の松ヶ崎由紀子さんが、今買って春もしっかり活躍する冬と春をつなぐ “ブリッジアイテム”をセレクト。ワードローブの核になること間違いなしの3アイテムを解説付きでご紹介。
★教えてくれたのは…
- 骨格パーソナルスタイリスト/エクラ 華組 松ヶ崎由紀子
一般社団法人骨格スタイル協会の骨格スタイルアドバイザーの認定資格を取得。服選びに悩む一般の人から、アパレル業界で働くファッションのプロへのアドバイスも行なってきた経験を持つ。近ごろでは華組メンバーから似合う服についての相談を受けることも。
▶︎華組 松ヶ崎由紀子ブログ
「骨格診断」とは?
自分自身の体型を最もきれいに見せ、“似合う”を知ることができるファッション診断のひとつ。その特徴を見極め「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分類される。結果は年齢や体重の増減で変わることはないので、一度判定して自分のタイプを覚えておけば今後、服選びの悩みに直面した時に役立つ。▶︎自分の骨格タイプをチェック
骨格タイプ別ワンピースの選び方
素材感と重心のバランスに注視して
一枚でおしゃれが完成するワンピースは、いざという時に頼りになるアイテム。その反面、着るだけでシルエットや印象が決まってしまうものだから、骨格に合う、合わないが出やすいと言い替えることも。「素材感はハリがある、とろみがあるなどのテクスチャーだけでなく、生地の厚さもチェックすることで着太りを防ぎ、着やせして見せることもできます」と 松ヶ崎さん。旬を感じさせる3枚のワンピースで解説。
●ストレートタイプにおすすめ
E by eclat モックネックコクーンニットワンピース
YUKIKO’S VOICE
メリハリボディをなじませる程よい厚みのコクーンシルエット
「女性らしいメリハリボディで、体の重心が中央からやや上にあるストレートさん。直線的なシルエットのワンピースを着用しても適度なボディラインの曲線が出やすいので、ラインをアピールしすぎる服は肉感を感じやすく着太り感が出てしまいます。そこでおすすめしたいのが、体に付かず離れずのコクーンシルエットのワンピース。適度な厚さでハリが出るニット素材を選ぶことでワンピースが輪郭を作りボディラインが目立ちにくくなります。首もとが詰まり過ぎず、ほんの少し立ち上がったモックネックも着こなしやすいポイント。ロングネックレスをプラスするとワンピースの切り替えにもうひとつの縦線が加わって、よりスタイルアップして見えます」
●ウェーブタイプにおすすめ
E by eclat ニットドッキングワンピース
YUKIKO’S VOICE
やや高めに設定した切り替えで下重心のバランスをアップ!
「上半身に比べて下半身にボリュームがあり、重心がやや下にある洋ナシ体型のウェーブさんには、異素材コンビのフィット&フレアワンピースがおすすめ。ショート丈のタートルネックニットと、ドライタッチのギャザースカートをコーディネートしたように見えるデザインは、切り替え効果で重心が上がって見えるだけでなく、トップスとボトムにサイズ差があることの多いボディラインをカモフラージュします。スカート丈は安心感のあるやや長めですが、微光沢のある素材なのでブラックでも軽やかに着られますね。ほんのり甘めなデザインが得意なウェーブさんらしさが楽しめる1枚です」
●ナチュラルタイプにおすすめ
E by eclat バンドカラーワンピース
YUKIKO’S VOICE
ふんわりスリーブや共布ベルトで骨っぽさを上手にカバー
「ナチュラルさんは肩やひざの関節が目立ちやすく、フレーム感のあるしっかりした骨格の持ち主。厚手生地やオーバーサイズが得意ですが、薄手のものやとろみ素材は体の骨格やフレーム感を強調してしまうので、ワンピースにはやや厚手でコシのある素材を選びましょう。ウエストの位置が高めで重心が上にあるので、共布ベルトはウエストより低い位置で結ぶと全身のバランスが整います。袖口にボリュームのあるスリーブも視線を下に下げるのに効果的。肩かけせずに大きめなバッグを持つ、ボリュームのある靴を合わせるなど、重心を下げる工夫でよりスタイルアップを目ざして。前ボタンをとめずにパンツスタイルの上から羽織っても素敵です」
骨格タイプ別パンツの選び方
ウエスト位置と腰まわりのボリュームを包み込むものを
おしゃれの要でトレンド感が出やすいといわれるパンツ。それでいて似合うものを見つけるのが一番難しい! との声が多い手ごわいアイテムだが、「パンツ選びでチェックすべきポイントは、股上の深さとシルエット、そして素材感。更に自分のウエスト位置と、丸い、横張り、長めなど腰まわりのラインを一緒に考えなくてはなりません。でも逆に言うと、そこをしっかり押さえれば自分にとってのベストパンツを選ぶことができるということ。診断結果は基本的には変わらないので、自分のタイプを知っておけば、着やせや脚長効果のあるパンツ選びに役立ちます」と松ヶ崎さん。人気の3タイプのパンツで確認してみよう。
●ストレートタイプにおすすめ
E by eclat 大人ベイカーパンツ
YUKIKO’S VOICE
タックやポケットのないデザイン、厚手の生地で直線的なラインを強調して
「腰回りに厚みがあり、太ももの前にお肉が付きやすく、ひざ下は細めなストレートさん。細すぎるデザインは肉感を拾いやすいなど、パンツは得意ですがデザインは選ばないと着太りして見えることも。人気のワークパンツを選ぶ時は、カーゴパンツよりベイカーパンツがおすすめ。カーゴだと立体的なポケットでカバーしたつもりが、かえって太ももを目立たせてしまう結果に。それに比べてベイカーパンツは直線的なラインで太ももが抑えられ、ひざ下を絞ったテーパードシルエットですっきり見せが可能に。厚みとハリのある生地にはツヤがあり、更にセンタープレスを入れた大人に嬉しいきれいめパンツに仕上がっています」
●ウェーブタイプにおすすめ
E by eclat とろみタックテーパードパンツ
YUKIKO’S VOICE
落ち感と細身シルエットで低い重心と太ももの横張りをカバー
「パンツが苦手という人が多いウェーブさん。理由は腰位置が低いことや、体は華奢なのに腰や太ももが横に張っているのを気にしてのこと。でも厚手素材やワイドパンツなど、シルエットが重たく見えてしまうものを避ければ大丈夫! とろみ素材とタックの入ったデザインで気になる腰まわりのラインをカバーすればパンツ姿に自信が持てるはず。ハイウエストパンツも低めの重心を上に上げる効果は絶大。選んだパンツは、ウェーブさんにおすすめの要素のすべてを盛り込んだ理想的な1本。ウエストベルトのラインが細めに作られているので、トップスをインしてももたつきがありません」
●ナチュラルタイプにおすすめ
E by eclat タックテーパードパンツ
YUKIKO’S VOICE
中性的な骨格をゆったりしたシルエットで女性らしく仕上げて
「中性的な体型のナチュラルさんは、腰位置が高く、バストトップからウエストまでの距離が短いので実はハイウエストが苦手。体から離れたゆるりとしたシルエットのパンツを、ウエストより下げてはくと重心が下がってバランスよく着こなせます。このパンツはしっかりしたハリ感のあるストレッチ生地に2本のタックを入れたテーパード。やや太めで腰まわりにゆとりがあるデザインが気になる腰骨などの骨感をカバー。肉感がなく骨感が強いので、硬めで厚手の素材やワイドシルエットもこなせてしまうので、ぜひ挑戦してみてください」
骨格タイプ別ブラウスの選び方
似合うディテールと素材感を味方に
そろそろ冬服に飽きてくるこの時期に、コートの下に合わせるだけで春を感じることができるブラウスをいち早く取り入れたい。「人の印象は、着席時の上半身でほぼ決まります。席を立った途端、隣にいた方の背が思った以上に高かったなどとギャップを感じることがありますよね。そんな第一印象を決めるブラウス選びは上半身の厚みを考慮して、体の輪郭を女性らしく整えてくれるものを選びましょう」と松ヶ崎さん。デザインの効いたブラウスが数多くラインナップするこの時期に、本当に似合う1枚を手に入れて!
●ストレートタイプにおすすめ
E by eclat タックスリーブブラウス
YUKIKO’S VOICE
体の厚みが出にくいすっきりしたデザイン
「体に厚みがある体型でバスト位置が高めなストレートさんは、シンプルなデザインのブラウスと相性が良く、洗練された印象に。フリルやギャザーなどの装飾は控えめで、肉感を拾いにくいハリのある素材を選んでみてください。またサイズ感もオーバーサイズやコンパクトなものは避け、程よいゆとりがあるものを。選んだブラウスはストレートさんだけでなくどの骨格の人にも似合うデザインですが、特にストレートさんにおすすめの点は、すっきりとしたラウンドネックに切り替えや前後差などでトレンドを取り入れているところ。控えめなディテールでも華を感じさせられるのもストレートさんならでは」
●ウェーブタイプにおすすめ
E by eclat ドットボウタイブラウス
YUKIKO’S VOICE
とろみ素材と華ディテールが重心を引き上げ上半身の薄さをカバー
「体に厚みがある体型でバスト位置が高めなストレートさんは、シンプルなデザインのブラウスと相性が良く、洗練された印象に。フリルやギャザーなどの装飾は控えめで、肉感を拾いにくいハリのある素材を選んでみてください。またサイズ感もオーバーサイズやコンパクトなものは避け、程よいゆとりがあるものを。選んだブラウスはストレートさんだけでなくどの骨格の人にも似合うデザインですが、特にストレートさんにおすすめの点は、すっきりとしたラウンドネックに切り替えや前後差などでトレンドを取り入れているところ。控えめなディテールでも華を感じさせられるのもストレートさんならでは」
●ナチュラルタイプにおすすめ
E by eclat フリルブラウス
YUKIKO’S VOICE
衿や袖口のフリルで胸もとや腕の骨太さをカモフラージュ
「しっかりとした骨格でフレーム感を強く感じるナチュラルさんのブラウス選びは、骨や関節の強さをなるべく隠すと女性らしい印象がアップします。鎖骨やひじが見えてしまうとややゴツく感じられてしまうので、胸もとのカッティングや開きの広くないものや七分袖、長袖がベター。このブラウスはフリルが立ち上がったスタンドカラー。首が長めのナチュラルさんなら、無理なく着ることができます。また重心が中心より上にあるので、バランスを下げるためにも袖口の大きなフリルは効果的。ジャストサイズを着ると肩幅が目立ったり頭が大きく見えてしまうこともあるので、そういう意味でも重心を下げてくれる袖口のフリルはおすすめです」