
気になるあの人の“MYスタンダード”Vol.15 高垣麗子
MYスタイルを作る最愛アイテムについて聞きました!
気になるあの人の
“MYスタンダード”
Vol.15 高垣麗子
おしゃれにスタイルがあり、自分に似合うものを知っているファッションのプロたちに自身の“スタンダード”について取材する連載。今月はモデルの高垣麗子さんにお話を伺いました。

たかがきれいこ●『プチセブン』の専属モデルとして1994年にモデルデビュー。以後、ファッションモデルとして『JJ』『AneCan』『STORY』など女性誌を中心に幅広く活躍。食好きが高じて、発酵食品マイスターと発酵食健康アドバイザーの資格を取得。一昨年に発売された、日々の記録を自ら綴ったフォトエッセイ「わたしの好きのかたち」(光文社刊)が多くの人の共感を呼んでいる。

Vol.15
高垣麗子さん (モデル)
昨年、モデルデビュー30周年を迎えた高垣麗子さん。キャリアを重ね、ママになっても変わらない透明感とチャーミングな笑顔、そして誌面で見せるきれいめで女性らしい着こなしは天下一品!
「仕事柄、プライベートでもコンサバでフェミニンなおしゃれ好きと思われている私ですが、昔からずっと流行に関係なく着続けているのは、白シャツとデニムとボーダーです。その理由は、小学校6年のときに観た映画「なまいきシャルロット」のシャルロット・ゲンズブールの着こなしに憧れたから。映画の中の彼女は、無造作に束ねた髪にボーダーや白シャツとデニムを合わせていて、大人じゃないけど子どもでもない、ちょっと背伸びした姿があまりにも可愛くておしゃれで、たちまち大好きになってしまいました。このとき初めておしゃれへの憧れが芽生えましたね。映画の記憶とシャルロットへの憧れが、今も私のおしゃれの軸になっているんです。私にとってのスタンダードは、自分らしくいられるということ。今でもオーディションへ行く日に白シャツを選ぶことが多いのは、心をフラットにできて何にも染まっていない自分らしい自分でいられるから。なんだかシャルロットに背中を押されているようで、自分に自信が持てるんです」
REIKO’s
STANDARD
01
白シャツ
素材やサイズ、デザイン違いで揃えています
「素材ならコットンやリネン、ゆったりしたサイズ感が気分です。今は大きめサイズの中でも微差にこだわって2つのサイズを揃えたり、トレンドを意識するときはパフスリーブや衿がちょっと主張していたり…。近頃は白シャツのバリエーションを楽しんでいます。それは着こなしにも言えることで、パンツにシャツをインしてマニッシュに着る日もあれば、存在感のあるネックレスかピアスを合わせる日も。そんな柔軟性もスタンダードであり続ける理由のひとつです」


麗子さん好みのゆったりシルエットのオーバーシャツ。ドルマンスリーブから生まれるニュアンスのあるフォルムは、1枚でこなれた雰囲気が出せるのが魅力。コットンにタンブラーワッシャー加工をかけた自然なシワ感がサラッと心地よく、肌離れもいいので春から夏まで大活躍。
SACRA 【HPS別注】H.COUNT TUMBLE ¥39,600
REIKO’s
STANDARD
02
デニム
定番とトレンドどちらも必要でいったりきたり
「ベースにはリーバイスの古着が何本かあって、そこにトレンドのシルエットをプラスするのがデニムのスタンダード。リーバイスの場合、アメリカとヨーロッパではニュアンスが大きく違うところもたまらなく好き。そこに今だったらバレルレッグのデニムが仲間入りしたことで、今日はどれをはこうと迷うのも楽しみに。おばあちゃんになってもデニム。そんな姿に憧れています」


メンズのデニムをはいたときのゆるっとした可愛さと、ハイウエスト仕様でも腰ばき風に見せるほんのりカーヴィーシルエットで脚長に見えると評判のデニム。ダメージ加工を抑えたきれいめにもはけるハピプラ別注は、綿100%で柔らかなこだわりのデニム地を採用。はき心地も抜群。
RED CARD TOKYO 【HPS別注】Dakota ¥27,500
REIKO’s
STANDARD
03
トレンチコート
ベルトアレンジでより私らしく
「身長があるからか、トレンチコートはロング丈に惹かれます。子どもが小さい頃は抱っこした上からコートを羽織っておくるみのようにしていた時期もありました。今のお気に入りは、手持ちのレザーベルトや大判のスカーフでウエストマークする着こなし。カッチリした印象のトレンチだから、まじめに着るよりちょっと崩した雰囲気に仕上げる方が楽く着こなせるんです」


ハピプラだけで購入できるふんわり広がるテントラインシルエットのトレンチコート。良質なスーピマコットンとポリエステルを高密度に織り、撥水性と防シワ性などを備えた機能的な仕様。アームホールのハギをなくし、肩から二の腕にかけてゆとりのあるシルエットにすることで、小柄さんにも大柄さんにも似合う絶妙なシルエットに。
TICCA 【HPS別注】トレンチテントコート ¥64,900
REIKO’s
STANDARD
04
白いアイテム
もの選びの指針は「白」
「気がつけば身の回りのアイテムには白が多いですね。白シャツはもちろん、部屋に飾るなら白い花、白いバスタオル、白い食器という風に、選択肢があるなら白を選びます。白は汚れが目立つから…と敬遠する人も多いけれど、私は逆に白だから適当に扱わないように意識します。そしてもし汚れたら洗えばいいし、それで白を選ばないのはもったいない。少し気分が晴れない日も、白を着ることで気持ちまで明るくなれる気がします」


ロンTとタンクトップを2枚重ねたデザイントップス。着丈の下の部分が縫い留めてあるので、ずれにくくレイヤードがきれいに決まる。裏返して着用すれば、ロンTにタンクトップを重ねたスタイルが楽しめるお得な2WAY仕様。
upper hights TANK AND B/N PO ¥15,400
REIKO’s
STANDARD
05
かごバッグ
私のおしゃれのすべてにジャストフィット
「昔から自然素材が好きだから、柔らかなラフィアのバッグや籐で編まれたかっちりとしたものなどたくさん持っています。昨年もめちゃくちゃ大きなラフィアのバッグを購入。荷物の入れ過ぎには注意だけど、毎日のように使っていました。冬の間もコートやニットに合わせて持っていましたが、春夏はいよいよかごバッグの季節。今年はどんなデザインに出会えるか、今から楽しみです」


今シーズン新たに登場したモデルは、春夏らしいかごのような印象のメッシュバッグ。立体感のあるロゴ刺繍と存在感のある持ち手のロープがアクセントになって、ショルダーとして持つことも。自立するスクエア型は、荷物もしっかり入ってどんなシーンでも大活躍。
NOMADIS SAC SQ MESH/16 ¥18,700
REIKO’s
STANDARD
06
バレエシューズ
ラクチンで自分らしい。ヒールの日にも持ち歩きます
「ファーストバレエシューズは、撮影でパリに行ったときに買ったレペット。買い物で迷わない私もお店で迷いに迷って、表革の黒を購入したのはいい思い出。形の可愛さはもちろん、身体の一部のような履き心地も大好き。子どもが大きくなってヒール靴で出かけることもあるのですが、そのときもサブバッグにバレエシューズを忍ばせて。履き替えた瞬間、コレコレ!と思って、ますます好きになるんです」


麗子さんが愛してやまない「レペット」と、今年デビュー10周年を迎えた「マディソンブルー」とハピプラのトリプルコラボから誕生したメリージェーンが登場。マディソンブルーらしいデニム地を使って1足ずつ職人の手作業から作られるチャーミングなローヒールで、足もと主役の着こなしを。
Repetto 【MADISONBLUE×Repetto×HAPPY PLUS STORE】REPETTO ROSE DENIM ¥66,000
REIKO’s
STANDARD
07
パール
ストーリーも一緒に身につけたい
「母から譲られたパールのロングネックレス。母がとっても大切にしていたのを子どもの頃から見ていたので、母と妹と私で分け合える3つのブレスレットとピアスにリメイクしました。それはもうお守りのような存在で、一生大事にしていきたいと思っています。パールの魅力は、なんといってもその美しさ。自然界で生まれた色とツヤは、日本の人の瞳や肌の色に合うことを改めて実感しています。着物にも合わせたいな」
REIKO’s
STANDARD
08
漆の器
大切にしたいからこそ日常使い
「日々の食事に輪島塗のお椀やお箸を使っています。大好きな能登のお宿で食事のときに使ったお椀が、シンプルなのに食材を引き立てていて、口当たりもすごくよくてたちまちファンになりました。高価なものなのでひとつずつ揃えている最中ですが、特別な日に使うのではなくて毎日の食事に使っているんですよ。和食だけでなく、洋食や中華にも不思議とマッチして、塗りのお皿には洋菓子をのせていただいたり。娘にも漆塗りの良さを知って欲しいですね」


石川県に伝わる山中漆器の伝統を引き継ぐ名店の、直径9㎝の総漆塗りの器。欅をかんなで削り上げた”挽目”を生かした人気のデザインは、何を盛りつけようか考えるだけで楽しくなります。黒と溜(茶)の2色展開。
石川漆宝堂 挽目うつわmini ¥4,400
COLUMN
精進料理を研究中

「今年になってから、意思をもって肉と魚と卵を食べないでおこうと決めました。子どもの頃からそこまで好きではなくて、ちょっと無理して食べていたところがあったんですね。それは動物が大好きだからという、とても子どもらしい理由でした。一昨年、愛犬が亡くなり生き物との別れについて自分なりに考えたとき、今の時代、これだけ食べ物の選択肢があるのだから、あえてこれらを食べなくてもいいかな、という思いにたどり着きました。子どもの頃、夏は高野山で過ごしていたこともあって、精進料理に慣れ親しんでいたのもすんなり決心できた理由のひとつですね。ただいま絶賛勉強中ですが、精進料理の奥深さにますます惹かれています。娘からは「食べないのはママの考えだよね。いいと思うよ。でも私は食べたいからよろしくね」といわれて大笑い。そろそろ2カ月が経ちますが、おなかが空いたときに身体が喜んでいると感じられるし、ストレスを感じにくくなったかな。これからは娘を唸らせるおいしい精進料理のレパートリーを広げていきたいですね」。写真は高垣さんが手作りして撮影した「厚揚げ&納豆の肉もどき春巻き」
撮影/遠藤優貴(モデル) 取材・文/向井真樹
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