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パーティは素敵な出会いの時間
小島慶子

パーティーは好きですか。

 

私は参加する機会がままあるのですが、ドレスにクラッチで集うきらびやかな場というよりは、ビジネスベースや社会活動団体主催のものが多いので、人との出会いが楽しみで出かけて行きます。

 

先日も、いつもいろんな会合を紹介してくれる仲良しの女友達から「面白い人がいっぱい来るからぜひ」と誘われて、とあるパーティーに行ってきました。

しかし会場のキャパシティを超えた賑わいぶりで、押すな押すなの大混雑。

もともと人酔いしやすい私はちょっと目が回って、ぼうっとしてしまいました。すると、どこからかいい香りが・・・

 

友人が「慶子さん、こちらサユリさん!」というので見れば、香りの主は若い溌剌とした女性でした。

なんと自ら起業して香水を作っているといいます。

香り好きの私としては興味津々。聞けば、もともとは会社員だったけれど香水好きが高じて欧州で調香を学び、ついには起業したという猛者。

日本発のフレグランスはほとんどないということで頑張っているのだそうです。

 

確かに、これまで私がつけてきたフレグランスは全て海外のもので、日本の香水と言われても思いつきません。

サユリさんの香りは不思議なフィット感があるというか、ご本人との違和感がなくていい感じです。

ツンとするいかにもコスメっぽい香水が苦手な私としてはストライク。

二人で香水談義をしているうちに、どうしても現物が嗅ぎたくなってしまいました。

すると、会場からほど近い伊勢丹メンズ館に置いてあるというではありませんか。

 

そんなの即行くでしょ!

 

人で溢れかえり、大音量のMCで会話もままならなくなってきた会場を抜け出し、サユリさんと新宿の人混みを抜けて店頭へ。

なんだかラグジュアリーなメンズ館8階の一角、ペンハリガンの隣に並んでいたのがサユリさんのブランドWhitte(ウィッテ)です。

起業して3年目でここに並ぶってすごくないか。

 

パーティは素敵な出会いの時間<br>小島慶子

↑どれにしようか悩む。よく見ると書棚のセレクトがなかなかです

 

香りは性別を意識せずに作っているそうで、社長自らの解説を受けながら、葉っぱ系の香りとお茶系の香りとカサブランカで激しく迷う。

単調な香りよりも表情豊かで変化する香りが好きな私としてはいずれも捨てがたく、結局カサブランカに決めました。

生のカサブランカのユリユリしさが苦手なのですが、なぜかこの香水は心地いい。と思ったらレモンがブレンドしてあって、立ち上がりが爽やかなんですね。

おお、やるう。

パーティは素敵な出会いの時間<br>小島慶子

↑これが私が買ったWhitte (ウィッテ)の新作の香り、カサブランカ。ボトルもすてき!

パーティは素敵な出会いの時間<br>小島慶子

↑他の香りにも後ろ髪引かれたので、あとでミニボトルセットをオンラインでゲット。#2 Japanese Iris #4 Leafy Green #5 White Tea など心地いい香り揃いで楽しい。

 

自宅には300種類以上のフレグランスやら香料があって調香作業もしているというサユリ社長。

まだまだ話は盛り上がり、買い物を終えて途中までタクシーで一緒に帰ったものの、その後、鍵をなくして家から締め出されるという人間味あふれる一面を見せて気をもませてくれました。

何かに熱中する人にありがちなウッカリぶりで好感が持てます。

無事にお友達の家に泊めてもらえたようで、よかったよかった。

 

そんなサユリ社長は白石小百合さんといって、元はテレビ東京のアナウンサー。今はフリーのキャスターと社長の二足のわらじだといいます。

すごいなあ、2010年入社って、私と15年違うってことだよね。

その若さで会社辞めて香水で起業って思い切ったなあ!と、自分の妹でもないのになんだか嬉しく心強かったのでした。

パーティは素敵な出会いの時間<br>小島慶子

↑サユリ社長こと白石小百合さん。鏡の反射で私に後光が差しています。

 

最近は若くして転職するのが当たり前ですが、アナウンサーも同様。

数年で会社を辞めて、活動の幅を広げたり、留学したり、全然違う仕事についたり。

最近は白石さんのように、芸能事務所に入らない人も増えてきました。

今後は意外な掛け算でキャリアを築く人も増えていきそうですね。

時代の大きな変化を感じます。

 

私も活動が広範にわたるので今年からベースを個人事務所に移して、仕事の種類やプロジェクトごとにパートナーを選ぶかたちにしました。

 

ひょんなことから素敵な香りと愉快な若い友達に出会えたのですから、やっぱり誘われたパーティーには行ってみるものです。

持つべきものは顔の広い友人。

次はどんな意外な出会いがあるか、楽しみ!

 


 

パーティは素敵な出会いの時間<br>小島慶子

Article By Keiko Kojima

小島慶子(タレント、エッセイスト)
仕事のある日本と、家族と暮らすオーストラリアのパースを毎月往復する出稼ぎ生活。 『るるらいらい~日豪往復出稼ぎ日記』(講談社)、『解縛(げばく)』(新潮社)、小説『わたしの神様』(幻冬舎)、小説『ホライズン』(文藝春秋)、新刊に『幸せな結婚』(新潮社)がある

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